アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
11
-
「私も、初めて貴方に会ったあの時から、ずっと貴方が欲しいと思っていた」
その言葉にビクリと体が震える。
思い出すのはウルハの言葉。
確か、ミズキの様子が変わったり、口調が変わったりしたらそれはミズキじゃないから気を付けろ…だったか。
まぁ思い出さなくても、ミズキじゃないと感じた時点である一つの考えに思い当たったわけだけど。
ミズキじゃないのなら、こいつはミズキの中にいる悪魔、なんじゃないかと――
「貴方に触れて、貴方を感じたいと、今までずっとそう思っていた」
その言葉も、さっきの言葉もまるで、俺に昔会ったことがあるような言い方で…。
……どういうことだ…?
でも、そんな考えはすぐに吹き飛ばされてしまう。
――その悪魔がにやりと笑みを浮かべ、その目と言葉に熱が篭っているのを理解したことによって。
そのあってはならない熱を感じて肌が粟立ち、肩を押し返して抵抗しようとしたが、そいつはぎゅっと強く服越しに俺自身を掴んできて、
「ひ…ぁっ!い、た…ぃっ」
あまりの痛さに力が抜けているうちに、その悪魔は俺がさっき脱いでベッドに置いたままにしておいた服で俺の両腕を頭上で拘束し、笑みを浮かべたまま手を俺の口許に添えてきた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
71 / 100