アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
食堂にて…触りたい
-
「あー…やっと解放された…」
今日は開会式だけだったから午前中で終わり、今は寮内の自室にいる。
1人用のベッドに横になり、最高にダラけている最中だ。
「おひるごはん……は、1階の食堂か」
寮内は食堂とお風呂だけみんな共同だ。
時間は珍しいことに決まってないらしい。俺にとってすごく嬉しい… ちなみにおれの部屋は1練の2階(36号室)だ。
2練3練じゃなくて良かった、食堂や風呂場が1練の1階だから近くて便利なのだ。
靴を履き、食堂へ向かうと、あの黒髪が目に入ってきた。
「え…なん、で春樹が……いるの?」
目の前にはお盆を持っておかずの順番待ちをしている春樹がいた。
春樹はおれに気づくと、また嬉しそうに顔を輝かせて近づいてきた。
「あや!!なかなか来ないから心配したよ!お昼一緒に食べよう?」
「や、1人で食べたい…から、ごめん」
ごにょっと濁して言う。
そうだった、ここ全寮制だから春樹だって寮じゃん!!忘れてた……
でも何百人もいるなかで、なんで目の前に居るんだよ!!!普通人多すぎて会わないだろ!!
「えーー……でもあや、もう座るところほとんどないから結局1人にならないよ?」
「はあ?そんな訳ない。だって1人用の席はいくつかあるし……え!?」
ほんとだ、1人用の席は珍しく埋まっていて、あとは相席だった。
春樹はニコニコ笑い、呆然とするおれを引っ張って席に座った。
「わあ美味しそう!いたーきます!!」
「いただきます…」
もういいや……黙って食べよう。
そして早く部屋に戻るんだ。
おれが黙々と食べてると、ふと前の方から視線を感じた。
「な、なにっ…」
春樹は食べるのをやめてジッとおれを見ていた。なんなの本当に……やめてよ。
「いや…あやって一口小さいし、もぐもぐしてる姿めっちゃ可愛いなって見てただけ??」
「……いや、やめてよ可愛いとか。可愛くないしこっち見ないで」
「えーおれの楽しみがぁ……」
「うるさい」
もう、食べづらいなあ…
ていうか本当に春樹って変わったな。引っ越した先で絶対なにかあったはずだ。
「はは、あや口にソース付いてるよ?」
「え、まじか……ん?こっち?あれ?」
なかなか取れない……
おれがもたもたしてると、春樹がクスッと笑って右手を近づけてきた。
けど春樹の手は口元ではなくおれの頬を撫でただけだった。
「?なんだよ…」
春樹はなにも言わず、頬から耳元へ手を動かしてくすぐってきた。
「わ、ちょっと…それやめて」
最後におれの唇を撫でて離れていった。
「……いや、ソースは?」
「ソース?ウソだよ付いてない。あやに触りたかっただけ。あやって唇柔らかいね〜」
「…っ!!」
かああっと顔に熱がはしる。
ほんっと春樹って……へん、へんたいになってる!!!!
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
3 / 26