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大浴場にて
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んー……寮生活1週間、ちがう時間帯で入浴を試みたけど、必ずと言っていいほど先約がいる……
まあ全校生徒共有だし、仕方ない。もっと多いときは定員オーバーで閉め出され、数時間後に入る感じだしな。
まだ活発ではない思考のまま服を脱ぐ。タオルを1枚下に巻き、よたよたと大浴場の扉を開いた。
「………よしいない」
一応春樹の姿を確認する。
どうやら入浴時間は被らなかったみたいだ。
おれはホッと息を吐き、頭や体をきれいに洗った。ゆっくりとお風呂の中へ足を入れ、肩まで浸かったあたりで長く息を吐いた。
やーばい……気持ちい
もうこれ…寝ちゃうやつだ。おかしいな…さっきまで寝てたはずなのにすっごく眠たい…
3、4人の男子生徒しかいない静かな空間。
おれがお風呂の隅で意識を手放しかけていると、誰かが隣に入ってきた。
やば……だれか隣に来た、よね…
人増えてきたのかな……
目を開けようと、重たい瞼をもちあげる。
ぼやける視界が少しずつ鮮明に見えてきて、ちらっと隣を見た。
少し長い前髪をかきあげ、ゆっくり息を吐く春樹がいた。その色気はどこからくるんだよ
「………」
静かだな。春樹も寝てるのかな
「ああー……可愛い。前よりずっと」
……起きてたみたい。
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