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☆雨【3】フジヒラ
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1週間後
体調はきちんと回復し、走り回れるくらい体は元気だ。心の方はそう上手く治らないのだけれど。
1週間で色々考えた。
フジと会って何を話そう?フジは何を話すんだろう?
別れる?別れない?フジの口からはどんな言葉が出るんだろう。別れたい?別れたくない?
フジがなんて言うか気が気じゃないし、自分自身のフジに対する答えもあやふやで定まってないまま約束の時間が刻一刻と迫る。
気付けばそろそろ家を出なくちゃいけないという時間になり、外を見ると空が灰色の雲で覆われている。
これは一雨来るかも、と思い傘を持って家を出る。
お揃いの青い傘はもう傘立てにない。
代わりに新しい赤色の傘が元々青の傘があった所に鎮座している。
赤色の傘を眺めて意を決し、公園までの道を歩いた。
公園に着くと、フジより早く来てしまったようでとりあえずベンチに座って待つことにした。
数分後、フジがあの青い傘を持って公園に現れた。
いつも通りの顔で俺を見つけると足早にこっちに近付いて来る。
「久しぶり、ヒラ」
「本当に久しぶりだね、フジ。それで話したいことって何?」
「ヒラも知ってると思うんだけどあの事について話したくてさ…」
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ここからBADエンドとHAPPYエンドに分岐させようと思います。
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