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優しくするとこれです
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お気入りのソファで寝っ転がっていると、よわよわしい音とともにドアが開かれた。
なので僕はポッキーを加えながらちらりと目をそっちにやる。見た瞬間、ポッキーを取りこぼした。
「ちょっちょっとどうしたのさ。覇気がないよ?」
どんよりとしたおもりを背負わされたようにやつれているリョウヤ。
いつも無表情だが、今だけは疲労が滲みきっている。
この数日、彼には会っていなかった。チームの遠征やらなんやらで鉄バットをかついでバイクに跨ってどこかに走り去っていた。不良に疎い僕は黙ってそれを見送ったが、リョウヤのいない日々はなかなか快適だった。
静かで何をしてもコウスケに怒られないから。
その日々が終わったのかと思うと少々残念に思うが、コウスケの美味しい料理が食べられるかと考えればまあオッケーだ。リョウヤはとくに必要性を感じない。
「お前が足りない」
「………うーん」
いつも通り鳩尾にポッキーでも突き刺してやろうかと思ったが、疲れている様子なのでやりにくかった。
ちょっとだけ甘えさせてやるか、と寛大な心になり黙っていることにする。
重いし苦しいし、いいことないけど、やっぱり人肌に包まれてると眠くなってくる。
ついうとうとしてもう少しで寝かけたとき、ざわりを全身の肌を鳥肌が覆った。
恐る恐る違和感のもとを見下ろしてみるともぞもぞ人の上で動いている。
「………滑々な太ももだな」
あろうことか人の優しさに付け込んで堂々とセクハラ行為に及んでいた。
体中をはいずりまわられているようで大変不快だったので、容赦なく股間をけり上げてやった。
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