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青空2
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「で、
何で行かないって?」
「だから、補習があって色々大変なんで...」
「補習は7月、合宿は8月。問題ないよな」
「いや、腕のケガも完治してないし...」
「練習は出来る範囲で参加してくれればいいし、それなら大丈夫だよな」
「いやぁ・・あの、飯野...先輩?」
先輩に詰め寄られ、背後にあったミーティング用の机に腰がぶつかる。
表情は笑っているが、目が全く笑ってない。
( こえぇ... )
「立花、行くよな?」
一歩さらに詰め寄られ、思わず背後の机に手をつくと、ギッと音が鳴った。
「いや....あの...」
( かんべんしてくれ..... )
放課後、テニス部の部室へ寄ると、ちょうど飯野先輩がいたので、
夏合宿の話をしたのだがーーー
なんでこんなことに...
「先輩...あの」
「行くよなぁ?」
両肩をガシッと掴まれ、念をおされる。
先輩の勢いにおされ、無意識に体を引いた途端、
バランスを崩し体重を支えていた手を滑らせた。
「あ、ちょっ、まっ....うわっ!」
ドテッ
「イッテぇ....、」
思いっきり机にぶつけた後頭部をさすりながら、頭を上げると、
ニヤッと笑った先輩が机に登り、自分の上にまたがってきた。
「先輩!?何して、」
「行くって言うならやめてやるよ」
「は?何言って...」
飯野は立花の制服のシャツを掴み、裾のボタンを一つ外す。
「っせせ、先輩?」
先輩はオレの耳たぶに触れると、ピアスを一つずつ撫でた。
「ちょっ、何やって...」
思わず顔を背けると、先輩がフッと鼻で笑ったのが分かった。
「合宿行くか?」
「っつーか、男相手にこんなことしてどーすんすかっ」
飯野先輩は、女の子大好きで、男には興味がないはずだ。
「ん?オレは楽しいよ?
男には興味ねーけど、...オレ立花だったらイケるかもなぁ...」
は?
イヤイヤイヤ、何それ
「先輩、こーゆーことは彼女とやれば..」
「あー安心して。今彼女いないから」
安心出来るか!
「お前も今付き合ってる奴いねーだろ?小野寺から聞いた」
小野寺先輩とどんな会話してんだよ..
「それに立花って、小野寺のお気に入りじゃん?
お前がどんな反応するか、ちょっと興味あんだよな...」
はあ?なんだソレ!?
飯野は、立花のシャツの襟をグッと広げると、首筋に顔をうずめた。
「ちょっ、先輩、冗談キツイ、...っん」
これは、やり過ぎだって、ちょっと、ヤバイ...
「お、イー反応、
...ん?あれ、何コレ?指輪?」
立花のしているネックレスに気づき、チェーンを胸元から取り出し、リングを手に取った。
「お前、ほんとに付き合ってる奴いないの?」
「いないけど、...何で」
「コレ、意味深だなー。自分で買ったのか?」
想定外の飯野の指摘に立花は困惑する。
「そんなの、どーだっていいじゃないっすか、」
覆いかぶさっている先輩の体を右手で押し退ける。
「ふぅん?
これ、なんかマーキングっぽいな、」
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