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Sunshine 12
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12
(...誰にでもシッポ振んの、やめろよ)
(不特定の相手とシたりすんなって言ってんだよ、...)
...じゃあ、
この虚しさをどう埋めればいいんだ...
誰も、隣にはいないのに..
どうせ、
オレを選びはしないだろ、、?
だって、もう大事なものがあるんだから・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
カチャリ、
「恩ちゃん、これ....」
立花はシルバーリングのネックレスをデスクの上に置いた。
「オレが持ってると失くしそうだし、返す...」
事実、一回落として行方不明になったし..。高いって恩ちゃんも前言ってたし....
「....お前、久しぶりに学校来たと思ったら....
急にどうした?」
デスクに向かっていた恩田はペンを置き、立花の方に体を向けた。
「別に、」
立花は所在なさげに立ち、窓の外に目を向けながら応える。
.....ここからだと、校庭が良く見える...
「お前学校来てない間、何してんだ?
ちゃんと食べてんのか、」
テニス部を辞めてからは、保健室から足が遠のき、最近は恩ちゃんと会うこともあまり無かった。
「少し、痩せたんじゃないか?」
「....んー、なんか最近食欲ねーんだよなー...、」
立花は自分の髪に触れながら呟いた。
「はぁー・・、学校辞めてぇな・・」
校庭では、部活の指導をしている木村の姿が見えた。
キムはいつも変わらねーな...
こっちには気づかねぇよな、
「ま、いいや。じゃ、オレ」
「立花、」
恩田は帰ろうとした立花の体をグイッと引き寄せた。
「 え、ちょっ、ぅわっ!」
「・・・・・」
「急に何、」
「居場所がないなら....、オレのとこに来い...」
より強い力で恩田に抱きしめられる。
「え、あ、え?」
突然の出来事に動揺していると、耳元に軽い口づけをされた。
「っ、....」
「もう、ほっとけねぇんだよ、」
「....あの、、オレ、.....特定の人と付き合うとかは」
「分かってる、お前のしたいようにして大丈夫だ...ただ、オレのところにいるだけで、良いんだ」
なんだそれ...よくわかんね...
だけど、
「オレ、何の役にも立たねーし、迷惑しかかけねーよ...、それでも...」
立花は不安に瞳を揺らしながら、消えそうな声で呟いた。
「安心しろ。お前は、そのまま、いるだけで良い。何も不安に思う必要はないんだよ」
恩田は立花の薄茶色の前髪を上げ、額にキスを落とした。
「恩ちゃん...、側にいてくれんの?」
恩田は、優しく、唇に触れるだけのキスをすると、立花がすがるようにシャツを掴んでるのに気づいた。
「...せんせ、..」
「立花...好きだよ、」
〜完〜
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