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保健室4
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キーンコーンカーンコーン
授業を終えるチャイムが鳴り響き、少しするとガヤガヤと廊下を行き交う生徒の声がする。
ガラリっ
戸が勢いよく開けられ、ドカドカとベットに向かう足音がし、シャッとカーテンが開けられた。
「おっ、立花発見」
「..?
ツッチー・・? 」
「お前、いつまで寝てんだ、起きろよ」
「なんでここが・・」
寝起きの頭で、たしかケータイで返事はしてなかったような・・と思い出す。
「恩田が、前の休み時間俺んとこ来たんだよ。
お前が保健室にいるから、下校時間になって
も寝てたら連れてけって。」
「んぅ、うーん・・・」
恩田?そういえば姿が見当たらない。
立花は、うなりながら体を起こし目を擦る。
「立花、・・・襟」
ツッチーがオレの首に触れた。
「なに?」
「襟・・立ってる」
「あ、サンキュ」
乱れているシャツを直し、ベットから下りる。
「お前午後ずっとここで寝てたわけ?」
ツッチーの後について、保健室を出る。
「ああ。あれ?もう6限も終わってんのか?」
「今頃気付いたのかよ・・」
いつの間にか2コマ分の授業が終わっている。
ぐっすり寝過ぎた...。
「キム怒ってたぞ」
「げっ、6限体育だったのかよっ?」
ツッチーの発言で、ばっと眠気が吹っ飛ぶ。
「次お前校庭10周ってキムが」
「マジかーー、」
立花は、頭を抱える。
「だからLINE入れてやったのに」
「次体育って書けよ!」
「いや、お前から返事こねぇからさ」
キムはどんな手を使っても必ずやらせる。
「ぐぉ〜〜」
うめきながら、自分のクラスへ入った。
教室には数人の生徒しかいない。
「サイアクだー」
「立花、・・お前ってさ、」
突然、ツッチーは声をひそめ聞いて来た。
「・・恩田とどういう関係なの?」
は?
「ツッチーなに、どういうって何が?」
急に何だ?
動揺してるそぶりは見せず、なるべく普通に答えた。
「・・・」
「今日はただベット借りただけ、だけど」
「柑橘系の匂い・・お前から恩田の香りするぞ」
まじで!?ホントか!?
・・気付かなかった・・
「保健室にずっといたからじゃね、」
「ふーん」
どうにかシラを切ろうとすると、ツッチーがグイッと俺の胸ぐらを掴んだ。
「な、何だよ」
「痕、・・・付いてるけど?」
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