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愚痴は他所でどうぞ~
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「何か怒ってる?」
「いえ、別に」
「またまた~ちょっとイラッとしてるよな」
「……いま、若干その傾向にあります」
「え?今?」
「ハイ、監督のそのしつこさに」
「え~~~ソコ?」
……何を言わせたいのか多方予想はつくけど、
そうそう乗ってあげませんよ。
そもそも、あの先輩が子持ちとか
知った上であんな態度を取るなんて
大人のすることじゃないし。
「も~ガード固いなぁ。
……それでも少なくともアイツよりは
お前の心、見せて貰ってると自負してるよ」
アイツ?……ああ。
気のせいでしょう?と、言いたいところだけど
内容の是非は別として確かに他の誰より
本音を曝け出させられてる感は否めない。
それもこれも貴方の異様なまでの
イラつく行動に起因してるんですけどね。
「それよりも、さっきも言いましたよね、
藤左和先生が探してましたって。
行かなくて良いんですか?」
「あの先生、話長いんだよね~」
要は単に面倒くさいから行きたくないんですね。
心底嫌そうな顔で溜息を付いたとこで
現実を回避出来るわけじゃなし、それに……
「先生が他の先生の愚痴を生徒の前で言うのアウトだと思いますけど」
「じゃ俺、誰に愚痴ったら良いんだよ」
「そこを我慢するのが大人でしょう?」
この人、ホント大人子供だ。
こんな人を先生と呼ばなければならない
生徒側の苦痛こそ何処に愚痴ったら良いのやら。
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