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その視線の先には
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だったら!
事実だったとしたら、
絶対、一生徒なんかに
言うべきじゃないでしょう!?
「何でそんな告白したんです?」
「まだ……そっか」
……は?
紺里はそう言いながらグランドへと
視線を向けた。
つられてその視線の先を追う―――
「あぁ?今の取れるでしょ、あんくらい。
何で簡単に点数入れられてるんスか」
「先輩に向かって
その口のききかたは何だ!?」
「あースミマセン~
先輩だったら当然
取れるかと思ってましたんで」
「一年のクセに生意気なんだよ!日野!」
そこには三年の先輩と
今年一緒に入学した同級の日野冬至が
ゴール近くで言い争っていた。
日野――とは幼馴染で
冬至(としちか)という名前から
トシと俺は呼んでいる。
トシは昔から口も気性が荒く、
喧嘩ぱやいからヤンキーだとか
不良とかのレッテルを貼られ、
こと教師受けは頗る悪かった。
噂ばかりが先行してて皆警戒するけど、
本当は曲がった事が嫌いで
親分肌で面倒見だって良いから
知ってる人ちゃんと知ってる。
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