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口癖
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「ふぁぁぁ~~~面倒臭い」
それが先生兼サッカー部顧問の
紺里監督の口癖だと知ったのは、
監督初日も初日、監督になったんで
ヨロシクと簡素な挨拶の後、
一時間もしない辺りから。
中々インパクトのある出会いから
二日後正式に放課後の練習に
やってきたのは良いのだが……
皆の練習風景をボンヤリ見てるかと
思えば、先程の台詞を吐きながら
大アクビを繰り返すといった具合で。
喋るのか、欠伸をするのか
どっちかにしてくれないかな。
気が散って仕方ない。
「監督、監督!」
「……ん」
「うたた寝しないで下さいよ。
皆に気付かれたらどうするんですか」
皆の士気が下がるでしょ!
なるべく小さな声で注意を促すが、
それすらもウトウトしている
隣の男に届いてるのかどうか
怪しいものだ。
「もう紺里先生!コレつけてて」
「――何、これ」
「見たまんま、マスクですよ。
それつけてて下さい。
欠伸くらいは隠せますから」
「ああ、成程」
と言った後、何故か暫くそのマスクを
じっと見ていた。
「安心して下さい、未使用です」
「……使って良いのか?俺が」
「?何でです?」
何で聞き返してくるんだろ?
「いや、別に」
「どうぞ?」
手渡すと素直に装着して
再びウトウトし始めた。
で、寝るんですね。
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