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「そうですね!人間の平均寿命は飛躍的にのびています…医療の進歩はもちろん、別種の協力も大きいとされていますね、とくにフランケンシュタインの純種である信條先生は今まで治療法のなかった病気を治す技術や薬を見つけてくれて先生すっごく尊敬しています!個人的には若返りの薬なんてのを期待していますけどね!」
あははと教室内は笑いに包まれる、担任教師はまだ30手前と若く生徒たちもまだ子供だから老いの実感は薄いけど人間達において老いは深刻な問題だ
いくら平均寿命がのびても老いのせいで体の自由がきかなくなることは薬では解決できないものもあり、皺くちゃな姿で長生きしたくないと考える若い女性も多い
「では混種の寿命はというと…このクラスにも5名いるね…では雪咲くん」
名前を呼ばれた少年は雪女との混種だ、彼の曽祖母が雪女の純種でありその影響で雪咲の平均体温は人間からみたら命に危険があるほどに低い
といってもそれは雪咲にとってなんの悪影響もなく、雪女の混種といっても雪咲は暑さで体が溶けることもなく生活環境は人間とほとんど変わらない(ただ本人曰く冬は生き生きするらしい)
「はーい、混種の平均寿命は人間と殆ど変わりはないですね、けど稀に純種の血を濃く持った影響で長寿だったり逆に短命だったりするです…混種のデータは個体差がバラバラなのでなんでも平均をはかるのは難しいです、病気になっても薬も少ないし勝手が悪いのですねー」
「そうですね…とくに昔…3種族の仲がとっても良くなかった頃は混種のみんなは大変な苦労をしていたと思います…けど今は混種にたいしての医療も進歩していますし、現在は地球にすむ割合は人間が多いけれど学者達によると
数百年後には混種が人口の6割をしめるんじゃないかって推測しています」
ふむふむと頷きながら一琉はノートをとる
落合の人間である刻景はこの程度の知識は子供の頃に学んでいるので退屈だ、なので隣で真面目に話を聞いている一琉にちょっかいを出す。
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