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ガサゴソ袋から出すのは紙袋に入った肉まんや中華まんだった他にもありそうだが無難な所をひとつ貰い3人並んで食べる
ホカホカする肉まん
スンスンさせるネコに熱いから気をつけてとおっそわけに食べ物を与えてあげる
あっという間に沢山あった食べ物が消えた
そろそろ帰らないと、そう告げる彼の赤い振袖から覗く差し出された手を取り天藍はその場から腰をあげる
「帰るの?」
「嗚呼、余り長らく待たせると弟等が恐いカラネ」
「そっか、じゃあおれも帰る」
「一人で平気?」
「平気、一人じゃないから」
にゃぁ、と短く鳴く猫が一つ鳴き
どうやらこの小さな友がお見送りを買ってくれるようだ
「そう?気をつけて帰るんだよ」
「うん、」
「天藍、君も彼に挨拶をしておあげ」
『 …明日真 』
「なに?」
『あげる』
「くれるの?青いお花?」
『 瑠璃唐綿 …僕の好きな花、明日真にもらってほしい…。迷惑じゃなきゃ』
「天藍の好きな花?」
『うん、 』
「おれ花の育て方 知らないからダメにしちゃうかもしれないよ」
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