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君のためだから
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まふまふside
窓からオレンジ色に染まった空が見える
ま「もう…夕方なんですね」
そ「おいまふ、もう大丈夫だから帰っていいよ」
ま「でも…」
そ「大丈夫、それにお前もしんどいだろ?」
そらるさん…僕の心配まで
ま「…はい、ありがとうございます」
やっぱり僕がいたら気をつかってくれるから…無理させたらダメだよね
僕は帰る用意をした
ま「あ…明日、お姉ちゃん来るんですけど良いですか?」
そ「あぁいいよ」
ま「ありがとうございます!」
お姉ちゃん連れてくるの心配だな…
どうせお姉ちゃんの事だから、
お見舞い品とか沢山持ってきて
迷惑かけるんだよなぁ
そ「なら明日は賑やかになるな」
ま「はい…ごめんなさい」
そ「全然いいよ、病院生活も暇だし」
ま「なら良かったです!」
そ「うん」
ま「では帰りますね」
そ「ねぇ、ちょっと待って」
僕が椅子から立ち上がろうとしたら
そらるさんが僕の袖を掴んだ
ま「どうしたんですか?」
そらるさんの顔が赤かった
ま「わぁっ」
袖をグイッと引っ張られて
そらるさんが僕の額にチュッとキスをした
ま「そらるさん!?」
そ「ごめん…かえっていいよ……」
僕はその後、はい、と答えて病室を出てしまった
僕の顔は自分でも分かるくらい熱くて赤かった
なんでそらるさん…そんな事……
何故かドキドキが止まらなかった
ま「…そらるさんのバカ////」
暗くなり始めた空を街の光が明るくする
その風景を眺めながら
僕は電車で帰った
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