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渡さないから II
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そらるside
パーティ当日。
俺は今まふとパーティ会場へ向かう
ま「楽しみですね!」
まふは公式の方から送られた仮面を付けたり外したりして遊んでいる。
まふは兎の仮面。
俺は猫の仮面。
そ「公式の人もよく分かってるよね」
ま「え?どうしたんです?」
まふが不思議そうにこちらを除く
そ「ううん、何にもないよ」
まふが兎で俺が猫ねぇ…狼の方が合うかも?
とか思いながらいるとパーティ会場へ着いた
ま「着きましたよ!そらるさん!」
そ「なら、行くか」
俺は猫の仮面を付け会場へ入る
会場は豪華なテーブルや椅子が並べられている。
そしてそこには沢山の歌い手達。
2階にPさんたちがいるそう。
?「そらるん!」
誰かが俺を呼ぶ。
でも振り向くと誰もいない。
そ「え?」
?「こっちだバカ!」
声のする方。
それは下の方。
ということは
96「馬鹿!」
チビが叫んでいる。
96猫はドレスじゃなくタキシードを着ていた
そ「なんでタキシード?」
すると96猫は1回転してカッコつけてから言う
96「今日はイルノさんも呼ばれてるから!イルノさんとペア」
そういう事か。本当に仲いいな
96「それにしてもそらるん似合っとる!まふくんとお揃いのじゃのぉ!」
96猫は小さい体で俺とまふを囲んでクルクル回る。
するといきなり動きが止まる。
そして真面目な表情をして俺を見つめる。
そしてタキシードの袖を下につんつんの引っ張る。
96「そらるん…今日のパーティ。危ないってイルノさんから聞いてる。自分の身とまふくんだけは守れるようにして。」
そういう事か。
イルノさんみたいに絵師さんまで呼ばれるのはおかしいと思った。
ということは、今日の主催は…れるりりさんは…黒幕。
ま「どうしたんです?」
まふがこちらを見つめる。
まふには心配かけない方がいいか。
そ「ううん、何にもない。まふは出来るだけ胸の名前隠して仮面付けてて。あと俺から離れるな。」
96「あら、カッコイイこと言う!わしもイルノさんを守らないと。そらるん。幸運を祈る。」
俺と96猫は拳を合わせる
そして96猫はイルノさんの元へ走っていった。
するといきなり舞台の方へスポットライトが当てられた。
周りがザワザワしてる中、舞台にれるりりさんが立つ。
そこには黒い猫の仮面を付けたれるりりさん。
今日の仮面は白と決まっているのに。
すると
?「黒猫は不幸を招く…」
?「そうですねぇ。気おつけましょうや。そらるさん」
振り向くとそこには志麻さんとセンラさんがいた。
志麻「今日は変な行動はできません。扉、窓付近にはスタッフが立っています。」
センラ「扉も鍵を閉められていて出れません。そして鍵を持っているのは…」
センラさんは舞台を見つめる
れるりりさんのポケットには金色に光る鍵がある
センラ「無事に帰れる事を祈ります。」
センラさんと志麻さんは坂田とうらさんのもとへ帰っていった
れ「今日はお集まりありがとうございます。第1回、VOCALOIDパーティを始めましょう!」
周りがとても騒ぐ。
ま「そらるさん…今日なんか変ですね」
まふも何かに気づいたようだ。まぁ仕方ないか。
そ「お前は気にすることじゃない。俺のそばから離れなかったらいい。」
今日は俺が厚底履いてきていて、まふは普通の革靴だったため、もしもの時身長は誤魔化せる。
だがやはり二人でいるとバレるか…
まふを他の誰かに…
いや、それも心配だ。
俺が守るしかないか。
?「まふまふさんですか?」
黒い仮面を付けたスタッフが俺の肩を叩く
え…なんで俺?まふは隣…
あ、身長のせいか。
辺りは暗いから髪の色など見えないから…
スタッフが「まふまふさん?」といいながら首を傾ける
俺はコクンと頷く。
きっとまふに何かあるのだろう
ス「れるりり様After the Rain様をお呼びです。後ほど2階席へお越しください。」
スタッフが丁寧に伝えると
コトコトと革靴を鳴らし次は浦島坂田船の元へ行った
今日の目的は俺達と浦島坂田船か
ま「そらるさん…」
まふがボソボソと話す。
そ「アイツらの前ではあんまり喋らないで。あと何にも食べたり飲んだりしない方がいいかもしれない」
ま「はい」
すると俺は肩を叩かれた
振り向くと
天月と歌詞さんがいた
天「まふくん…?ちがう、そらるさんか」
歌詞「変装うまい!」
流石にこの2人には見破られるか…
そ「今日事知ってる?」
天「全部知ってるよ。それに後から僕達呼ばれてるしね。96猫とかも…。本当あの人は危ない」
ま「僕達も呼ばれてる。坂田たちも呼ばれてるらしくて…」
歌詞「そう、そらるくん」
歌詞さんは俺の耳元で呟く
歌「今日の狙いは……らしい」
俺は言葉が出なかった。
れるりりさんの目的はそれか…
天月「じゃぁ、一緒にいると怪しまれるからもう行くね。また後で」
ま「うん」
そして俺達は出来るだけ安全な所へ座った
れ「まずは食事にしましょう。テーブルにあるものは何でもお食べください。お飲み物はスタッフがお配りいたします。では乾杯!」
俺達は出来だけ食事に手を付けず、歌い手仲間と喋っていた
するとスタッフがこちらへ来る
ス「After the Rain様。こちらへ。」
俺達は大人しくついて行った
2階席へ着くと真ん中の赤いソファにれるりりさんがいた
れ「来てくれてありがとうございます。」
そ「…いえ」
れ「今日はただ私が挨拶したかっただけですので。そこまで気をはらないでくださいよ。」
バタン!
1階席かは2階席への扉が閉まる
ま「え…」
するとれるりりさんはフフッと笑う
れ「他のスタッフ様に聞かれては落ち着かないでしょう。私の気分ですよ」
すると2階席のライトはれるりりさんへ集中する。
れ「そろそろその仮面を外してはどうです?」
そ「いえ、結構です」
俺は冷たく返事した
するといきなり辺りが真っ暗になった
そしてスグにライトが戻される。
すると隣にいたはずのまふがいない
そしてれるりりさんの隣に
縛り倒れているまふがいた
ま「うっ…」
そ「まふ!」
俺がまふの元へ行こうとすると
そ「うあっ…っ!!!」
頭を抱え込んで膝をついた
れ「フハハハハ!安心してください。ただの頭痛ですよ。私に逆らうとまふくんがどうなるか知りませんよ?」
まふは無理やり仮面を外された
れ「整った顔、綺麗な瞳、美しい声。可愛いアリス。この人を返して欲しいならゲームに参加しなさい。」
ゲーム…
あの人の言うゲームはどんなものだろう。
想像もしたくない
そ「ゲームとは」
俺は出来るだけ冷静に答える。
れ「簡単です。あのスタッフから仮面を奪いなさい」
れるりりが指さす方を見ると、金の仮面を付けたスタッフがいた
するとれるりりは俺にナイフを投げる
れ「それを使いなさい。スタッフはあなたを殺しにかかります。あなたは自分が汚れますか?それともまふくんを手放しますか?」
するといきなり他のスタッフが俺に襲いかかる。
俺は渡されたナイフを持ち、攻スタッフ達からの攻撃を防御する。
れ「防御しかして無いですねぇ。早く殺せ。」
スタッフはより襲いにかかる。
だが一つ分かったことがある。
背中にぜんまい(オルゴールなどに付いているネジ)があった。
俺はナイフでぜんまいを1回叩く
するとスグにカタンッと音を立てて壊れた。
れ「もう気づくとは、早い」
崩れたスタッフはバラバラと部品が外れ、ただの機械の部品になった
そ「ただの…人形…」
れ「そうだ。見つけるの早いね。でもまだ序の口だ」
すると奥から沢山のスタッフが出てくる
人形だと言え、この人数は相手にできない。
そ「クソッ…」
俺はナイフを持った人形を先にぜんまいを外し、武器を持っていない人形は足を狙い、立たせないようにする。
れ「流石だ。でもその仮面を付けながらやるのかい?」
するといきなり頭痛が来た
きっと仮面を外させたいのだろう。
ま「外したらダメ……毒ガス……ゴホッ」
まふが咳き込む
そ「そういう事か」
俺はまふの顔ににタキシードのジャケットを投げる。
そ「出来るだけ空気吸うな」
俺はネクタイを緩め仮面を外し、れるりりの元へ向かう
れ「何の真似を…」
俺はナイフをれるりりの首へ当てる
そ「おまえ、忘れてねぇだろうなぁ。」
れるりりが「は?」という顔で見つめる
そ「辺りは俺の味方なんだよ」
そしてバン!という音と一緒に人形が全て倒れる。
そこには沢山の歌い手がいた。
天月「みんな!仮面外すなよ!」
センラ「れるりりさん、警察はもう会場の外で待っています。大人しくしていて貰いますよ」
坂田「そらるさん!後は任せて」
そ「みんなありがとう」
96猫「そらるんはまふくんを」
俺はまふをお姫様抱っこして
一階席への階段へ
ま「そらるさん…」
そ「ごめん。しんどかっただろ」
俺はまふに自分の仮面を付ける
れ「おい!待て!」
れるりりが浦島坂田船のみんなに捕まっている
れ「おい!そいつをよこせ!」
そ「お前なんかにまふは渡さないから」
俺は2階席から1階席への階段を降りる
1階席には他の歌い手やPさんたちが迎えてくれた。
志麻「じゃぁそろそろ行こか」
センラ「そうやねぇ」
96猫「イルノさん、私と一緒にディナー行きませんか?」
イルノ「えぇ、是非連れて行って頂戴w」
坂田「96猫!そんな事しても似合わないぞ!」
96「遊んでみただけやし!」
天月「流石あの2人はカッコイイな」
歌詞「あの2人に…勝てるものはいないでしょ」
俺は会場の門を開けた
ま「そらるさん…ありがとうございます」
そ「俺はお前を離さないから」
俺達は甘い口付けを交わした
~END~
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