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シュオーッ、プシュッ。
ビュビューッビュッ。
痛いっ!!
二の腕の皮膚が細いノズルに引き摺り込まれて悲鳴を上げる。
掃除機のノズルで裸の身体を吸われている俺を目にした1年生は、口をあんぐりと開けて呆気にとられている。
「りょ、寮長っ!!」
「……」
悲鳴のような1年生の呼び掛けに一旦視線を送るも、答えることなく晩里は二の腕から腹部、太股へと柔らかい皮膚に次々と跡を残して行った。
シュオーッ。
ビュンッ、ポッ。
太股を責められて次に何処を狙われるかが気掛かりで痛みも何処かに飛んでいってしまう。
痛みが後退すると、代わりに顔を出してくるのが羞恥心だ。
着替えを持たずに出ていった1年生も浴室に備え付けのバスタオルを腰に巻いているだけで突っ立っているけど、自分の格好はそれとは比べ物にならないぐらい恥ずかしい。
身を捩って壁の方を向こうとしたけど許されない。
直接肌にノズルを当てられた身体中に紅い跡がどんどん増えてゆくのを見た1年生は意を決したように晩里に歩み寄った。
「寮長、これはどういうことですか!!」
晩里は一瞬だけ1年生にもノズルを向けかけたけど、当てることなくスイッチを切った。
「罰則ですよ。この望夢は常習犯ですからね、こうやってキツく躾けるのですよ」
「罰則……」
掃除機で身体中を吸いまくらるのは罰則の範疇を飛び越えて拷問に近いものがある。
大げさに見せつけられる紅い跡が如実にそれを物語っている。
次は自分の番だと感じたのか、1年生の顔が引きつった。
だけど、晩里は1年生に「罰則」を与えることなくそのまま掃除機のノズルを床に下ろした。
「貴方もこんな目に遭いたくなければ寮の決まりは守ることです」
服を着る猶予だけは与えられて、その間に晩里はお菓子の食べかすが散乱した毛布や布団に掃除機を掛けると、リネンをランドリールームで洗ってくるように1年生に言い付けた。
「洗濯が終わったら浴室を綺麗に磨きあげてください」
「はい、寮長」
「後で見に行きますからね。綺麗になっていなかったら貴方にも望夢と同じ目に遭ってもらいますよ」
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