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突然の来訪者
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今日もいつもの様に疲れきって仕事から帰ってきたグレンに手作りの食事を振る舞う。
そしてそれぞれが順番にお風呂に入ってからパジャマに着替えた僕は、部屋に篭ってグレンに本を読んでもらっていた。
いつも違う本を持ってきてグレンは寝る前に話を聞かせてくれる。
そして僕が眠たくなってきた頃に本を閉じて自分の部屋に戻っていくのだ。
寝る前に本を読んでもらうなんて子供っぽいと思われるかもしれないが、子供の頃にそんな経験をしたことも無かった僕にとってこの時間は子供に戻った様な気持ちになれる、グレンとの大事な時間だ。
実は毎日楽しみにしてたりする。
だから本当は眠りたくなんてないんだけどグレンの優しい声を聞いているといつの間にか眠くなってしまうのだ。
今日も本を読んでもらって僕はそのまま眠りにつく。
その筈だったのだが…
"ピンポーン"
チャイムの音に眠りかけていた僕の目はすっかり覚めてしまった。
時計では夜の11時を過ぎている。
「こんな時間に客か…?」
グレンは怪しむように眉を顰めながらも
「すまない、少し出てくる。」
そう言って部屋から出ていってしまった。
部屋に一人ぼっちになってしまった。
なんだか寂しくて、早くグレンが戻ってきてくれますようにとねがう。
暫くするとドタバタと部屋の外が騒がしくなってきた。
「…グレン、さん?」
何かあったのだろうか。
心配になって僕が部屋の扉を開けると
「兄さん!会いたかったわ!!」
何故かそこには妹のローザがいて飛びつかれてしまった。
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