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お出かけ 2
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"クシュン"
「大丈夫か?…やっぱり少し寒かったか。」
僕がクシャミをすればグレンは自分のマフラーを僕にかけてくれる。
「これ…」
「俺のもので悪いが今はこれで我慢してくれ。後で色々買い揃えよう。」
僕はグレンに手を引かれ、僕達は人混みの中に入っていった。
まず最初に入ったのは高そうな服の並べられた服屋だった。
グレンが服を買うのかなって思ってたら
「好きな服を選んで良いぞ。」
なんて言われて戸惑う。
近くにあった服に手を伸ばし値札を見れば、ゼロの数がいち、じゅう、ひゃく、せん、まん…
「こんなに……」
こんなに高い服、僕にはもったいない。
「値段は気にするな。」
「で、でも……」
「エディ、君はこれから正装をしなければならない時も来るだろう。その時の為に必要な服なんだ。」
そう言われれば納得するしかなくなる。
「ごめんなさい…」
「そういう時は "ありがとう" だろ?」
「ごめんなさ…じゃなくて、……ありがとうございます…」
そう言うとグレンは納得したように微笑んだ。
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