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-出会い-
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無い。
引っ越す前にダチから貰ったストラップがスマホに付いてない。
「まじかよ…」
とことんついてないな、と思いながらキョロキョロと辺りを見回す。
そんな俺の行動も虚しく、
「ちゃんと前向いて歩けよ、兄ちゃん!」
「うおッ!!」
また別のサラリーマンに思いっきり押され…転んだ。
何なんだよもう…はやくも心が折れそうだ。
「…ねえ」
あー、もう。親父の転勤許さねえ。
「…ねえってば」
道行く人には冷たい目で見られるしよー…
「…聞いてる?」
「…んッ!?俺に話しかけてる!?」
気付くと、1人の高校生が俺の事を見下ろしていた。
「…君以外に誰がいるの」
…思わず息を呑んだ。
こんな美形、本当に居るんだな…男の俺でも見惚れちまった。
「…大丈夫?」
そう言われてハッと我に返った。
イケメンが俺に手を差し伸べてくれている。
「助けてくれて有難うな!」
イケメンの手を取り、身体を起こす。
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