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「…は?何、言ってんだよ…」
俺は九龍の顔を覗き込む。
「…もう俺に関わらないで…って言ってるんだけど」
「急にそんな事言われて、はいそうですかーなんて言えるか!」
「…もう放っておいてくれ、柊」
何もかも諦めたような、冷めた声。
「…ばいばい、柊。」
冷たく言い残すと、九龍は教室を出ていってしまった。
「…んだよそれ、意味わわかんねえよ…」
1人残された教室で呟く。
今まで普通に接してきたのに、突然、どうして?
彼奴の怪我は酷かった。どうして、あんな事に?
少しは仲良くなれたと思っていたのに、俺の勘違いだったのか?
もう、理由がわからない。
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side紫音
「…ッ痛…」
傷口が痛む。酷くやられたものだ。
最近は、柊と居たから忘れていた。
俺は、この学校には敵が多いという事に。
なんやかんや理由をつけて突っかかってくる奴なんて山ほど居る。
今までは適当に流していたが、今回はそうは行かなかった。
俺に目をつけて来たのは、3年の不良グループ。
なにやら、俺に彼女を取られたとか。
…そういえば、前に俺を無理やりホテルに連れ込もうとして来た女の先輩が居たな…
まさか、その人の彼氏が、
「…面倒だ…」
こんな姿、柊には見られたくなかったのに。
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