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春の章二 霾(つちふる)
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藍は絡めた遊命の髪を引っ張り、重心が後ろに傾くと、体重を掛け、遊命を床へと押し倒した。
「遊命はどっち?」
「何が?」
「タチかネコか」
「タチって何?」
「タチは男役で、ネコが女役。俺はネコだけど、今回は初回限定で先にしてあげる。可児はタチだから練習になるよ」
「…藍ちゃん、可児のこと好きじゃないって言ってたのに、やけに絡めてくるね」
「遊命が間にいるからじゃん」
「俺のせいかよ」
藍は何も言わず、遊命の詰襟のファスナーを下ろし、バッと派手な音をたてて胸元を開いた。
「藍ちゃん、あややと付き合ってんじゃないの?」
「奴はセフレ。若干パトロン。遊命は初めて?」
遊命は動揺することなく、藍の行為を平然と受け入れていた。
「ネコ? はね」
藍の身体がゆっくり遊命へと落ちていく。
「そんな“何でもない”みたいな顔されると、滅茶苦茶に壊して啼かせたくなるよ」
遊命の耳元で藍が囁いた。
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