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夏の章二 清明(せいめい)
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遊命は両手の甲で顔を隠し、しきりに頭を横に振った。
「泣いてんの?」
「泣くかっ、バカ!」
「涙声になってるやん。しゃーないな、達くか。ほら」
可児は遊命の手を取り、お預けをくらって涎を垂らしている自身を握らせ、可児も重ねて手を添えた。
「どうしたら気持ちえぇのんかやってみ?」
「自分で…?」
「そや」
可児の手の中で、遊命の手がおずおずと動き出す。
その後を可児の手が追いかける。
慣れた手の動きと、不慣れな他人の手の動きが交差する。
そのぎこちなさと、挿入の刺激が相成って、遊命の感度と体温は更に上昇していく。
「…んっ…ぁ…、か…可児…、可児……も……い……」
遊命の声が不安気に揺れた。
可児には、遊命が何を伝えたいのか分かっていた。
「もう止めへんから達き」
「…ん」
可児が更に深く身体を進めると、遊命の喘ぐ声が高くなった。
「……んっ! ……あぁっ……!」
やがて、吐く息の間隔が短くなり、一瞬だけ息が止まると、可児と遊命の手の中で膨れた陰茎は脈打ち、飛沫を放って果てた。
白濁が散った遊命の腹は激しく上下していた。
「…可児…」
遊命が可児に向かって両手を広げた。
「…次…、おまえ…」
遊命は、引き寄せた可児の身体にしがみつき、穿ち続ける可児を全身で受け止めた。
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