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夏の章三 夏ぐれ
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ビリビリと背中を這い上がっていく痛み。
「っう~~~……」
「滲みる?」
遊命は硬く目を瞑り、コクコクと頷いた。
可児の指は更に遊命の奥へと入っていく。
泡の効力で差し入れられる指の負担は然程ではなかったが、傷口が滲みるのか、遊命は硬く目を瞑ったままだ。
「遊命、息してん?」
「…だ…大丈夫」
可児は少しだけ弛んだ孔に、ゴムですっぽりと覆われているストローを差し入れ、水溶液入りのゴム手袋にゆっくりと圧をかけた。
「入ってる?」
「……よく分かんねぇ…。ちょっと温かい感じかな…」
可児がシャワーを使って、泡がついた部分と共にこびりついた血と精液を洗い流す。
「漏れてへんみたいやな。水圧とか痛ない?」
「滲みるだけだけど…これ、トイレでやった方が良かったんじゃねぇの?」
「トイレやと狭くて遊命が横になれんし……はい、終わったで」
水溶液の無くなったゴム手袋は、するりと簡単に抜けた。
「う~、……ト…トイレ」
遊命は『ん』の字型を崩し、ゆっくりと身体を起こした。
可児は、立ち上がろうとする遊命を止めて抱き上げた。
「そこまでしなくても、トイレなんてすぐそこだし。可児まで濡れんじゃん」
「遊命、腹に力入れんと漏れるで」
「は?…いや、俺の話を聞けよ」
「ドア、開けて」
「だから~……ぅっ…」
「きたやろ? ほら、開けて」
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