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おつかい side一松
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寒い、クッソ寒い…なんで俺がおつかいなんてしなきゃいけないんだよ…
カラ「あ、一松!」
一「あ、クソ松、ちょうどいいや、ちょっと付き合え」
カラ「強制?!」
まぁいいだろう、ってついてきてくれるとこに少しキュンって来るのは内緒。
カラ「ところでどこいくんだ?」
一「おつかい。家に俺しかいなかったから」
カラ「それは不運だったな」
なんてたわいない話をしながら自然と手をつなぐ。前は触れることすらままならなかったけど、こんなになったんだな。嬉しくなる。
それが顔に出ていたみたいで…
カラ「一松?どうした、嬉しそうだが」
一「え、幸せだなってさ」
二人だから、ちょっと素直になってみた。ヤバい、はずいな…。
ちらっと、カラ松を見ると真っ赤になってこっちをみてる。
一「俺の方がはずいわ!」
カラ「す、すまない!つい可愛くって」
一「可愛くなんかないし!」
カラ「十分可愛いぞ、」
くしゃくしゃ頭を撫でられたから顔を背ける。また目を会わせるとニッて笑ってくれる。あー、たまらないよ、冗談抜きでこんなに幸せなんだもん。
買い物が終わり、ほとんどの荷物をカラ松が持ってくれた。あ、そうだ、
一「ちょっと寄りたいところがあるんだけど」
カラ「ん、いいぞ、よろう」
一「ありがと」
と、いつもの裏路地へ向かう。
一「エサ買ってきたよ、」
今日も沢山の猫が集まっていた。いつもの場所に猫缶と、煮干しを広げるとすかさず猫が集まってくる。可愛いな、
カラ「やっぱり一松は猫が似合うな」
一「え?」
カラ「可愛いのと可愛いのが合わされば最強だろ?」
一「バ、バカじゃん!」
遠回しに可愛いって言われたし…
嬉しいけどさ///
やっぱり二人きりのこの感じ好きだな…もう恥ずかしがる事なんてないし、自分自身、少しは素直になれてる気がするから。
カラ「二人きりっていいな、」
一「え、」
カラ「自然体でいられるからさ、」
一「俺も、同じこと考えてた」
ほら、これだけでもこんなに嬉しくなる。
カラ「これからもずっと、ずーっと一緒に居たいな」
一「当たり前でしょ、一緒に住んでんだから」
カラ「そうじゃなくて、二人きりで」
え、それって…
カラ松はポケットから紺色の箱を出した―。
一「うそ、でしょ…」
その箱の中には小さな宝石の光る銀色の指輪が
カラ「俺、働くから、もう就職も決まった。工場の力仕事だけど、頑張って働くから、」
――俺と一緒に、二人きりで暮らしてくれないか?
嬉しくて、幸せで、これ以上俺なんかが幸せになったら祟られるんじゃないかってくらい胸がいっぱいになった。
一「俺も、料理とか頑張るから」
――よろしくお願いします
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