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『明日空いてる?』
その文が先生なら飛んで喜んだのに…
送り主の秋人に俺は返事をする
『空いてるよ!』
と送ったのは良いがあんまり乗り気ではない
携帯を閉じて蓮の向かい側に座り込む
「蓮、明日帰れない」
自然と膝を抱えて丸くなる俺に、漫画を読むのを止めて視線を俺に向けてくる
「何、アイツ?」
「違う。秋人」
「へえ〜」
聞いた割に興味がなさそうに答える蓮
コイツのこういう所を皆が見たらどう思うだろうか
会えないイライラと蓮の態度のイライラで俺は漫画を取り上げてやった
「先生に俺が風邪で倒れてるって言って!」
「はあ?」
「早く!」
「無駄に連絡取りたく無え」
「じゃあ携帯貸せ!!」
「嫌だ」
俺は漫画を床に置き蓮の隣にあった携帯を取ろうとしたが、阻止される
「あーーもう!なんで俺には連絡してこないんだよ…」
「だったらお前から連絡しろよ」
「う、うるせえ!」
「あー、なんかお前のその反応見たらもう何があったか想像つくわ」
携帯はポケットに入れられてもう俺の手に入る事はない
目の前には変な物を見る目で俺を見ている蓮がいる
耐えられなくなって再びベッドにダイブした
「…………俺今日泊まる」
そう言って布団を頭まで被って丸まって目を閉じる
「俺が寝る場所無えじゃん…」
溜息が聞こえたけど俺は聞こえないフリをしてただ拗ねる事に集中した
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