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【終章】24
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自分たちは今、同じ部分を重ねている。それならきっと……。
「(あなたも同じ気持ちなの……?)」
この身体の奥底からジンと迫ってくるもどかしさも、声が裏返ってしまうほどたまらない瞬間も……僕は今この人と一緒に感じてるんだ。
そう思えた時、リオはセックスという行為の本当の味を知った気がした。
「ソウゲツ……!」
こぼれるように滴る二人の蜜が、暗闇に溶け合い、美しい銀糸を引きながらつながってゆく。
「リオ……すごく良い」
耳に心地よい大佐の低音が、リオのうなじに囁いた。
「ソウっ......僕も......僕も、気持ちぃっ」
その声に大佐は「いくぞ」と頷くと、しなやかな上半身を起こし、ギンと腰に力をみなぎらせた。
そのままダイナミックにスライドさせていく。
「ひゃあァぁっ、それっ、ああッ……!」
甘い嗚咽に混じって密濡れの音が野性的なリズムを刻みはじめる。それに合わせてリオの身体はピクピクと弓なりにしなっていった。
「リオ......大丈夫だ。力を抜いて、身を任せろ」
「んんッ.......ダメ」
「何がダメ?」
「なんかヘンなのッ、出てきちゃう」
「それでいいんだ。私に見せて」
「ハァ、気持ちぃ......あん、でもこわい」
「怖くない。私がついてる」
否応なしに下半身が刺激され、最高潮まで昂ってしまったリオの眼からはシクシクと涙が溢れていた。
リオが涙を流せば、大佐はいつだって彼を優しくいたわる。けれど、今はそうしない。
なぜならこの子の身体を見れば、全身から湯気が立つほどの悦びが伝わってくるのだから。紛れもなく、これは歓喜の涙だ。
いたわるより、今は夫として導いてやりたい。
大佐は上半身を屈めると、スライドの速度を一段速める。
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