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9章(6)
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気が付くと一人でクッションにうつぶせていた。
フレディが自分から離れて、部屋を出て行ったのはぼんやり意識していた。
彼はすぐに何かを手にして戻ってきて、ソファにひざをかけて屈みこんだ。
リノルはけだるくため息をついて目を上げた。
濡れたパジャマが引き下ろされ、腰の下に素早くタオルが挿し込まれたのがわかった。
続いて、ボトルのキャップが開けられる音……
リノルはクッションにしがみつき、耳まで赤くなった顔を伏せた。
力が入らないままの下半身は、捕らわれて、固く締まった白い清楚な形の尻の間を開かされている。
フレディは後ろの窄まりをやさしく揉みながらオイルを垂らしてくる。
長い指が閉じた薄紅いつぼみをこじあけて、中を犯し始める。
内部を押し広げられるたび、輪になった筋肉が抵抗するように彼の指を締め上げる。
快感とはいえないが、明瞭な痛みもない。
嫌悪はない。ただ高揚しているだけだ。
しかしフレディとは、ずっと以前から友人として親しく過ごしてきた仲である。
そんな男に、自分のもっとも秘められた部分をさらけだし、指まで入れられ、濃厚な愛撫を受けていることがどうにも奇妙で恥ずかしい。
しかもフレディはそんなことをしながら悦んでいる。
今も興奮した息遣いが耳元で聞こえる。
身をかがめてリノルの耳たぶを唇で挟んできたのだ。
リノルはくすぐったさに身をよじったが、下肢の一点から意識がそらされたせいで、弄られたところが緩んだらしい。
その隙をついて、フレディが己の分身を押しあてて、巧みに先端を埋め込んできた。
リノルは身悶えてクッションにしがみつき、草色の布地に涙の染みをつけた。
だが最もきつい部分はすでに通り抜けており、あとはさらに奥へと、侵入されるままだった。
フレディは歓喜に喘ぎながら、しなやかにくねってともすれば逃れようとする腰を両手で押さえつける。
しっかりと抱き寄せ、深々と貫いたとたん、ほとんど動きもしないうちに彼は弾けた。
おののく内壁に熱く迸る液をぶつけ、際限なく注ぎ込む。
それでもまだ萎えず、硬度を保ってリノルの中を押し広げ、埋め込んだまま離れない。
最初はゆっくりと、次第に強く揺すられて、リノルはかすれた叫びを漏らし、とぎれとぎれに呻いた。肌の薄い部分から順に、血の色を透かして染まってゆく。
「フレディ、暖炉の……行かなきゃ、ぼく薪を入れ過ぎて……暑い、よね……だから、ああ」
「もうどこへも行かせない、リノル」
「あ、あ……火が強すぎて……あああ……調節しないと」
「……俺だけだと言ってくれ」
「熱いよ……」
「知ってる」
風が窓を揺らした。炎はまだ尽きない。追いつめて溶かして金褐色の舌で入り込み、甘くじりじりと藍色の夜を灼く。
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