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16.
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2人とも向かい合ってソファーに座った
お互いの顔が見えるように、、
「…話っていうのはね、お部屋のこと」
……やはり、
「、あぁ」
「僕そろそろちゃんと新しい家探そうと思う」
ゆきは出て行くつもりなのか、、
…もしここで俺が引き止めたらここに残ってくれるだろうか……?
「…どうしてまた急になんだい?」
「急じゃない、ずっと前から考えてた」
「ずっと前から…」
「そう、ずっと前」
そう言うゆきの目は真剣だった
「だってこれ以上先輩に迷惑かけれないじゃん
居候だし、ご飯作るっていっても晩ごはんだけだし、特に家事をしてるわけでもないし、昨日みたいに酔っ払って帰ったら介抱してくれるし、車出してくれるし、、、」
「それは、、俺が好きでやっている事だ」
それに、迷惑なんて1度も感じた事が無い…
「ゆきは、この家にいるのがもう嫌か……?」
そうだと言われたらきっと俺は泣いてしまう、
「…なんで、、先輩がそう言うの……?
僕はただの居候だよ?
先輩にとって何もいいことないじゃん…」
「そうじゃない、俺はゆきが嫌じゃないかを聞いてるんだ」
「僕は、このままこの家にいたいよ、、
でも、先輩の居候って立場はもう嫌なんだ。
だから、僕が自立してちゃんと自分でできるようになったら、お友達から始めたい……」
お友達、
それは、、それは
「それは今のままでゆきが俺のお嫁さんになるのじゃダメなのか……?」
気が付いた時には言葉は声としてその空気を震わしていた
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