アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
ジャ○プの読み方は人それぞれ!!①
-
◆●◆●腐男子視点◆●◆●
「好きです!!」
遠くから聞こえる野球部の声、程よくBGMになっている吹奏楽部の演奏…目の前にはマンガから出てきたんじゃないの?ってなるほどの美少女
「私…入学式の時に一目惚れして…その付き合って欲しいの」
恥ずかしそうに下を俯いてモジモジして言っている
「ごめん、君とは付き合えない」
と困った様にでも出来るだけスマートに返す
「…好きな人とか居るの?」
定番と言えば定番な返し
「いや、そういう訳では無くて、今は彼女を作りたくないんだ…ごめんね?」
「…そう……」
そう言う彼女は少し涙声に聞こえた。普通ここではスマートにハンカチを渡してあげるんだろう。
だが断る!
「じゃぁ、そういう事で」
俺はスマートに後ろを向きスマートに学校内に入りスマートにっ!!!
不意に俺の頭に強い衝撃が走る。
そう、何か重いものの端の硬い方で殴られた、まさかあの美少女ヤンデレか!?ヤンデレなのか!?
頭を抑えながら後ろを振り向く
「泣いてる女の子を取り残す奴どこにおるねん!」
そこには一瞬男に見えるが我が高校特有の黒のブレザーに赤のスカート、手には『少年ジャン○』と描かれて何処ぞの海賊が表紙になってる本を持っている。
多分…いや、きっとその本で叩かれたのだろう、
「おーい聞いてんのかー?」
と空いてる手で小突かれる
「聞いてる!聞いてる!ラーメンだろ!!」
「違うわ!!誰がいつラーメンの話してん!!アホか!!
ウチが言ってんのは泣いてる女の子を取り残すとかどんな神経なんじゃって言っとんねん!アホ!」
と今度は頭を強く殴られる
「知るか!俺は興味無い!!」
「はぁ!?アホやろ!頭湧いとるやろ!!クソか!」
「ならお前が行ってきたら良いだろ!!」
「行ってきたわ!!」
「行ってきたのかよ!」
お互い弾丸の様に大声で喋ったからだろう終いには息が上がっていた、しかもその声を聞いて学校に残っていた奴だろうチラホラと俺らを見に来てる奴もいる
「あかん、食堂行くで(ボソッ」
「…あぁ(ボソッ」
★☆★☆★☆食堂★☆★☆★☆
俺らは出来るだけ隅にある席を選んで座る。放課後というのもあり、やはり人はいない、いても科学の模部先生(モブセンセイ)だけだ
「てか、お前、俺が告られてる所見てたのかよ」
「あぁ偶然通りかかってな」
と南(みなみ)は持っていた○ャンプを読み出す、
あ、そうだったこの男女は南 夏樹(みなみ なつき)陸上部所属、男勝りで女子からは慕われていて先生の手伝いも率先して行うからか先生からの評判も良い
そして俺、大波 樹里(おおなみ いつき)は自慢することではないが成績も良い、運動も良い、顔も良い、一匹狼的なキャラを演じてるのもありそういうのに弱い女子に告白される毎日、自慢することではないが性格も良く
「性格悪いやろ」
ジ⚪ンプを読んでいた筈の南は頬杖をついて俺を見ている
「な、なぜ聞こえ」
「ナルシストで自分に利益が無ければ関わりたくなくてヘタレの童貞のナルシストやろ」
こいつ、淡々と言いやがった!しかもナルシストって二回言いやがった!
「お、お、おおおおおおおおおおおお俺どうてーちゃうしー」
「動揺しとるし目の方向明後日やん、しかも関西弁やし」
「べ、別に良いだろ!!俺は初めては大切にしたいの!!」
「女子か!!」
「てか、ジ⚪ンプ読んどけよ!!」
「ええねん読みたいとこ読んだし」
「は?」
思わず聞き返す。ジャ○プで読みたいとこ読む?え?全部じゃね?
「は?」
あっちも聞き返してくる
「いや、ジャ○プって普通全部読むくね?最初からダーって」
「いや、ウチは好きなのしか読まん。斉木楠○のΨ難とか銀○とか」
「は!?頭おかしいだろ!!おま、勿体ない!!!関西人の勿体ない精神どこにやった!!」
「は!?関西人全員が勿体ない精神あると思うなや!!?おもんないのはいらんねん!!」
「はぁ!?お前ジャ○プの編集者とお前が読まなかったマンガの作者に謝れ!!」
「はぁ!?てかお前マガ○ン派やろ!!黙れや!!」
「うっせぇよ!!てかジ⚪ンプのどこがおもしれぇんだよ!」
「アホか!!それならマガ○ンなんてエロの塊やんか!!この思春期が!!」
「オレ、チャ○ピオン派!!」
………俺と南とは違う声が聞こえた。
2人して動きを止めて横を見た
猫っ毛の茶髪に白い肌、青い目という西洋人形の外見とは裏腹にダボダボで泥だらけのジャージを着た少年が言う
「「優樹(ゆうき)!?」」
自分でもビックリするほど南と同時に発言した
「おう!優樹だぞ!!」
優樹はニカッと笑って両手をバッと上にあげる
こいつは寅川 優樹(とらかわ ゆうき)
…………俺の好きな人だ。
「優樹ここで何してるんだ?」
「えとな!えとな!えーと、、」
どうやら忘れたらしくて眉間に人差し指を押し当てて思い出そうとしている
ちょっとしたくらいで思い出したのか「あっ!」と声を出す
「由樹(ゆき)がな!由樹がな!夏樹呼んでた!!」
由樹と聞いてあからさまに南が反応した
「由樹どこに居るん!?」
「えとな!校門で待ってるって!」
「ほんま!?ありがとう!!こんどチョコやるわ!!んじゃまたな!!」
と言って走って食堂を出ていった
狼 由樹(おおかみ ゆき)天然で美人、しかも誰にでも優しく家が金持ちのお嬢様
まあ、南の反応を見たら分かるように南は由樹が好きだ
「なあなあ、樹里ー?」
と、頭をコテンとして俺の服をツンツン引っ張る
ん"ん"可愛い
「どうした?」
出来るだけスマートにクールに
「一緒に帰ろ!」
ニカッと笑う
「しょうがないな」
しゃぁぁぁぁあ!!!!!!!一緒に帰る!!!!!めっちゃ帰る!!!!!笑顔が可愛い!!!!!!!写真撮りたいいいいい!!!!ウア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!!!
―――――――――――――――――――――――――
作者コメ
腐男子(ゲイ)と腐女子(レズ)の苦悩、「1.ジャ○プの読み方は人それぞれ!①」を読んでいただきありがとうございます!
どうでもいい話作者はジ⚪ンプ派で((⊂(`ω´∩)アチョイ
マガ○ンもチャン○オンも好き嫌いは人それぞれ( ˘ω˘)スヤァ…
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
1 / 8