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その日も、次の日も、俺は普段通り生活した。
朝起きて学校行って授業を受けて…、放課後はバイトをしたり、時雨や弓弦と遊んだり。
毎日は忙しなく過ぎていき、亮の事を考えることも、少なくなっていった。
それでもまだ時々考えてしまうし、まだ学校に来ないのだから、心配ではある。
そんな中、今日は転校して来て初めての体育祭だ。
「っしゃあ〜〜〜〜1位とるぞ〜〜〜!!!!」
「弓弦、気合い入ってるねぇ…」
弓弦が靴紐と鉢巻きを結び直し、パンっと自分で自分の頬を叩きながら気合い貯めをしている。
時雨は体育祭だから写真を撮りたいと、朝から女子に囲まれていて大変そうだ…。
「ああーーー!!!悩む!!!!」
「?」
「パンどれ食べようかな……1位取るならやっぱ取りやすさ重視して普通のあんパン……けど、揚げパン食べたい……けど揚げパン一番デカいし……メロンパンも捨て難いけどパサパサして大変そうだしああああ……」
「………………うん。弓弦なら速いし、どれ食べても1位になれるんじゃないかな?」
「ほんと?そうかな??よーし!それじゃ揚げパンにする!!!みーちゃん!俺行ってくるね!!見ててね!!」
「うん。頑張れよ…」
と、障害物競走に出る弓弦は待機列に走っていった。
障害物競走は第一部と第二部があって、弓弦は第一部、時雨は午後の第二部に出るらしい。
ちなみに弓弦は勉強だけでなく、運動神経も抜群だし、特に瞬足なのだ。
弓弦って結構完璧なのに、なんでモテないんだろう……言動と行動がバカっぽいから……?
なんて考えて応援席で1人、苦笑した。
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