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「神奈」
「何?」
「先生の事、嫌い?」
いつもの学校への道のり、変わらない道をいつもの感じで話しながら歩く。
「…嫌いではない」
「俺も」
「…え?」
「好きじゃないけど、嫌いじゃない」
やっぱり、あの人は嫌われるような人じゃない。
笑ったり、落ち込んだり情緒不安定で変な奴だけど人の事を思いやったり、自分の目標に向かってたくさん努力をしてる。
「神奈にも分かるよ、あの人面白いから」
「……うん」
「あとさ、」
「うん?」
「弁当忘れた」
話しているうちに自分が弁当を持って行くのを忘れた事に気付いた俺は神奈にその事を言ったが、神奈は真顔で背景が燃えている。ジャ○プ系の漫画で例えるとゴゴゴゴゴっという文字が見える。
「てへぺろ」ガシッ
可愛く謝ったつもりだがその効果は無く、顔色ひとつ変えず俺の襟元を掴んで連れて帰られる。
神奈だけ行けばいいのになんで俺まで…。
これも全部俺の頭の中に居座っているあのバカが悪いんだ、出演料貰うぞ…あれ、それって出てる人が貰うものか…。
とりあえずあのバカが悪いんだ。
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