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たすけて(3)
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たすけて
たすけて、
たすけて…。
暗闇の箱の中に入れられた夢の続きを、俺は見ていた。
入れられたであろう、箱の上部を
誰かが、釘打ちをする音がする
ガン。ガン。ガン。ガン。ガン。
その本人はご丁寧に、たくさん釘を打ち付けた。
俺はかすれ声で『たすけて…』と言った
夢なのに、夢じゃないような
夢か、現か
変な浮遊感に襲われる。
「助けなんか、来るわけないだろ」
ああ…これは、夢 だ。
あの台詞が、鮮明に聞こえる
助けなんか、くるわけー
身体を勢い良く起こし、俺は
心配そうに見つめていた、明と目があった。
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