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歯車 明視点
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「おれが、おれが…明と関わったから、蓮が怒って、おれのこと…きずつけて、痛かった痛かった…痛かった、よ」
涙を零してこちらを見ている新を、俺は放ってなんかおけなくて
傷だらけの身体を抱き寄せ、きつく抱き締めた。
「あきら…、あきら…、あきら…、」
俺の胸に埋れたまま、名前を呼ぶ
まるで、親に置いて行かれた子供の様に
『新…新、大丈夫…』
俺は優しく背中を撫でて、新を安心させる。
歯の奥が、ミシリと音を立てて、歯が少し欠けた
無意識に、俺は歯噛みをしていた。
それほどまでに、俺は蓮に怒りを覚えていた。
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