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※せせらぎ
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押し倒した身体は、酷く素直で驚いた。と、同時に彼の表情から伝わる感情に、嫌悪や拒否の色はなかった。
ケイルは、上半身剥き出しのガイザックのなめらかな肌にゆっくりと唇を滑らせた。
守るかのように背中にまわされる腕の力加減の優しさに、ケイルは目を僅かに瞠った。15年前と何ひとつ変わらない仕草と表情に過去の情景が蘇る。
いつでも、俺や仲間を守ってくれていた。長く大きな腕。こんなに綺麗だとはあの時は思わなかったけれど。
王を殺したのも、俺を守るためだと後になって分かった。何も言わなかったのは、彼の優しさだと分かっていた。騎士だったガイザックが買ってきた男娼ということで、俺は都中の噂だったのだ。
王が好奇心を出して、俺を後宮に召抱えると言ったところ、ガイザックは拒否して怒りを買い、ガイザックを身代わりにしようと襲い掛かったところ返り討ちにしてしまったそうだ。何一つ理由は口にはしなかったが、すべて自分を守ろうとした結果だと思うと、ガイザックの一生を変えてしまったことに申し訳ない気持ちになる。
柔らかい草の上で、肌に唇を落とすたびに快感に震えて開くガイザックの唇に誘われるように、ふっくりと膨らんだ唇を吸いあげる。
身体が求めて仕方ないのだろう。
ひくんひくんと腰を揺らめかせ、脚を開いて男を求めるように体を摺り寄せてくる。
どんなに辛いことかと思うたびに心が締め付けられる。
「ガイザック……俺はこんなにも、何もできない……貴方に何も返せない」
ケイルはガイザックの頭を掻き抱き、切ない声を絞り出すように訴えた。
グイッと引きおろしたガイザックのズボンの下で既に勃起して濡れたペニスを握り、ゆっくりと手のひらで包み込み上下させる。
「ン……ッ…ふ…ァ、、、ナ、、ニ……、そんなの……求めて…ね…ッ…ン――ッううン」
理性が無い状態とはまったく違う反応で、与える快感に流されるのを耐えようとする表情が、返って扇情的な色気を帯びていた。
脚を更にぐいっと開かせて、アナルを曝け出すと冷たい空気に触れて、そこはひくひくと蠢きながら牡を求めるように小さく口を開いている。
「貴方の為なら、何でもできるのに……」
柔らかい肉の窄まりへと指を突き刺しゆっくりと掻き回すようにくるくると動かして、抜き差しを繰り返す。
まるで待っていたかのように、柔軟に襞は絡み付いて指を求めて熱を持ち始める。
「……ン…ッはァ…ァ、、、ッ、、、ケイル…ッ……ッァァ…ン、ケイル、ケイル」
腰を草の褥に押し付けつつ、背中をぐっと反らせてペニスからはたらたらと体液で腹部を濡らし始める。
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