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葉山灯架の一日。
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どうも、葉山灯架です。
今日は、俺の一日を話したいと思います。
「灯架ぁ!!早く起きろぉ!!」
六時起床。低血圧なので、起きた後も20分はぼーっとしている。
でもあまりぼんやりとしていると姉の灯弥(とうみ)に怒鳴られる。
姉さんは会社員で姐御肌な性格。
会社内でもよく頼られていてかっこいい姉さんだ。
両親が病気で亡くなってからは、女手一つで育ててくれた。
「お兄ちゃん〜早くしないと御飯食べられちゃうよ〜!!」
「わ、分かった!!今行くから待って!!」
妹の灯菜(とうな)にまで呼ばれて、慌ててベットから立ち上がる。
灯菜は今中学一年生。姉のおさがりのセーラー服を大事にしている。
三人の中で一番しっかり者で、姉さんに劣らず負けず嫌いだ。
成績優秀だけど運動が全く出来ないが、毎日が楽しいらしいので良かった。
顔を洗い、制服に着替えてリビングに向かう。
良かった、まだ朝御飯は食べられてない。
あんまり遅いと姉に食べられるため、要注意だ。
「おら、二人共弁当」
「ありがとう」
「ありがとう〜、今日も重たいね!」
「姉ちゃんの愛情たっぷりだからな、残さず食えよ」
姉さんのお弁当は肉が沢山入っている為たまに胃が重い。
でもちゃんと野菜も入っている為、栄養は考えられてるんだなと思う。
「それじゃ、気をつけて行ってらっしゃい」
「行ってきま〜すっ!」
「行ってきます…」
姉に見送られ、灯菜と一緒に家を出る。途中までは一緒なので二人歩いて学校へ向かう。
「そういえばお兄ちゃん、好きな人はどうなったの?」
「え?いや……」
「お兄ちゃん?ちゃんと言って」
「……告白したよ。ちゃんと、ふられた」
「……そっか」
「でも、ちゃんと友達に戻れたから大丈夫。ごめんね、気使わせて」
「ううん!私こそ、無理やり聞いちゃってごめんね」
「……灯菜は優しいな」
頭を撫でると、顔を真っ赤にして背けた。撫でられるの、嫌だったっけ?
分かれ道、ここで灯菜と別れる。
「それじゃ、行ってらっしゃい」
「お兄ちゃんも、行ってらっしゃい!」
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