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「でも俺達にとっても、大事な翼の弟だからな」
勇輝は笑顔で、翼も笑顔だ。
翼の弟だけど勇輝が自分の弟のように考えてくれているのだと思ったら、なぜか俺も、ものすごく嬉しくなった。
ただこいつらにまかせてはいけない。
翼の弟だけど、俺達にとっても大切な人になる名前なんだから。
その時にふと思い付いた。
「翼のお父さんの名前はなんて言うんだ?」
「お父さんの名前か…?巽だけど?」
巽に翼。
うん、いい名前かもしれない。
「なぁ。翔、ってどうだ?」
「翔…?」
「翔るとかいて、翔。どうだ?」
「いい名前だ!雄哉、お前やればできるじゃん!!」
目をキラキラさせる翼。
「ああ。いい名前だ」
勇輝もいい名前だと絶賛してくれる。
「じゃあ、今日帰ってお父さんとお母さんに言ってみる!」
次の日、嬉しそうに、俺の弟の名前は翔に決まった!
と翼は俺達に伝えてくれた。
これが俺達と翼の7歳の出来事で、俺達が8歳の時に翔が生まれた。
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