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「ひどい…。昔は翔からしてくれたのに…」
「覚えてない」
「入院している時もしたじゃん」
「……。覚えてない…」
「嘘ばかり」
雄哉はニヤニヤして言ってくる。
入院していた時、よく頬や額にキスしていた。
ちゃんと覚えているけど言える訳がない。
雄哉はフッと笑う。
「まぁ、いいや。翔は俺以外に興味ないってわかったしな!」
そりゃ毎日雄哉の顔を見ていたら、
格好いい!美人!と思える人にはなかなか出会えない。
俺のタイプは?と聞かれたら、雄哉、という答えしか持ち合わせていない。
言ったら雄哉が暴走しそうなので本人には言わないけど…。
「明日、学校の帰りにパンケーキ屋に寄って帰ろうな」
俺はコクンと頷く。
「可愛いね、俺の翔は…!さぁまず何が食べたい?」
「…ご飯…」
「じゃあ、翔の可愛いお口でアーンしてごらん?」
俺は素直に口を開ける。
雄哉に食べさせてもらっているこの時間だけは、
心が温かくなって何も考えずに済む時間だから。
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