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朝、起きると俺の髪の毛は短くなっていて、おかげで視界が広くなった。
雄哉の言う通り、前髪が目にかかりそうというのも本当だったらしい。
自分では気づけなかったけど…。
雄哉が作った朝ご飯を食べて電車で学校に向かう。
俺は事故に遭ったせいで車には乗れないから。
車道を走っていく車を見るのは平気だけど、車に乗ると過呼吸を起こしてしまう可能性があるから。
そして、俺の隣には当然のように雄哉がいる。
「今日、いつもより遅いんだっけ?」
「…うん」
雄哉は車の免許を持っているし、車も数台持っている。
俺がついてこなくてもいい、と言っても絶対学校までついてくる。
病院も学校もそうだけど、電車よりも車で行く方が断然早くて、車に乗れない俺に雄哉をつき合わせてしまって申し訳なくなる。
もし翔が痴漢にあったらどうするんだよ!
なんて軽口を叩くけど、本当は俺が過呼吸を起こさないか不安なのかもしれない。
「体育だったよな?」
「うん…」
俺は頷く。
俺は通信制の高校に通っていて、今日は月1回の登校日。
登校といっても課題を提出するだけ。
あと2か月1回に実習(授業)というものがあって体育をする。
その実習が今日。
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