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それから雄哉とお昼ご飯を食べた。
雄哉は普通にしていたけど、パンケーキ屋さんで雄哉が呟いた言葉が気になってしまい、なんだか微妙な空気が流れてしまった。
俺、雄哉に何も隠し事していないのに…。
なんで雄哉が怒っているのかわからなくて…。
俺はどうしたらいいんだろう?
なんで怒っているのか素直に雄哉に聞けばいいのだろうか…。
…でも何となく聞ける雰囲気じゃなくて…。
もし雄哉に聞ける雰囲気になったとして俺は素直に聞けるだろうか…?
お昼ごはんを食べたお店を出て、俺が悶々とそんなことを考えていた時、雄哉の携帯が鳴った。
「そこに座ってて」
雄哉に言われた通り、近くのベンチに腰を下ろす。
雄哉はベンチから少し離れた場所に行ってから電話を取る。
どうやら仕事の電話らしい。
しばらく待ってみるけど雄哉の電話は一向に終わる気配がない。
何となく手持ち無沙汰で、ふと目の前にあるゲーセンが目に入った。
雄哉の電話はまだ時間がかかるみたいだし、ゲーセンで少しだけ時間を潰すのもいいかな…。
雄哉の方を見ると雄哉は鞄から書類を取り出そうとしていた。
その隙をついて俺はゲーセンに入る。
何となく今の微妙な空気のまま、雄哉といたくないというのが本音。
電話もまだ時間がかかりそうだし、仕事の電話なら俺はいない方がいいかもしれない。
雄哉が電話している間ゲーセンで過ごすだけ…、
そう自分に言い聞かす。
あとで雄哉が怖いけど…。
一瞬、そう思ったけど無視だ。
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