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ステップアップside吉岡尋海
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ありったけの勇気を振り絞って旭に声をかけてみた。
なんで今日かって聞かれたら答えに詰まる。何故なら話しかけてみたくなったからだ。ちょっと調子に乗ってきているのかもしれない。
旭が俺に答えを教えてくれたときから、希望が満ち溢れた。
だって嫌いな奴を助けたりは普通しないだろう。俺だったらしない。無視してる。
旭が俺みたいにひねくれた性格じゃないにしても、この出来事に必要以上の期待を抱いてしまう。恋って盲目的でもある。足元を見失わないようにしないと。
きっとこれは足が地についていない俺が起こした奇跡でもあり挑戦なんだと思う。
成功すれば目茶苦茶うれしい結果になるし、失敗すればまたどん底に突き落とされる。
ばくちともいえる危険な賭けだが挑戦せずにはいられなかった。
だって旭と仲良くなれるチャンス。旭のことをもっともっと理解できるきっかけを無駄にしたくない。
次の機会を待つ、なんていう利口な真似、到底できそうにない。
だって俺は今すぐ旭と仲良くなりたいんだ。もっと旭を知って、俺を知ってほしいんだ。
会話をつなげる難しさは重々承知している。
だからと言って諦めるという選択肢がなくなるぐらい、俺は旭のことが好きなんだ。
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