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夏休みの冷戦③
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8月。
今日の補習を終え、午後の自習の時間優馬は図書室に向かった。
自由研究の宿題に図鑑を参照する必要があった。
図書室は夏休み中締まっているが、職員室にいる先生に貸出の申請をすれば利用することができる。
「失礼します」
優馬は職員室に入った。部屋には2,3人の教員しかいない。
無意識に菊池を探すが、そこに菊池の姿はなかった。
先生から図書室利用の許可を得て、図書室の鍵を持ち出そうとしたが鍵は既になかった。
「あれ…だれか利用してるのかな」
夏休みに図書館を利用する人が自分以外にもいるのだな、と感心しながら職員室をあとにした。
図書室につき、扉を開こうとドアに手をかけたところで、中からくぐもった声がするのに気が付いた。
…っ…う、ぅ…んっ…
ガタガタと机の揺れる音。
優馬は中で起こっている出来事を察して手を引いた。
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