アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
家庭訪問①
-
優馬の了承を得ると、菊池はさっそくスマホで電話をかけた。
「もしもし、神崎優馬くんの担任の菊池と申します…」
優馬は行動の早さに唖然とし、母親と菊池の会話を息を飲んで聞いていた。
「勉強に没頭していたら遅くなってしまって…危ないので車でお送りします。勤勉なお子さんで、えぇ」
一言二言会話すると、「それでは、後ほど。失礼します」と締めくくり、菊池は電話を切った。
「い、いきなりかけないでくださいよ、心臓に悪い」
「こんなので心臓を悪くしていたら保たないぞ?これから直に挨拶しに行くんだから」
「…お願いしますから、母にヘンなこと言わないでくださいね」
「うまくやるさ。私の要領の良さは君が一番わかっているだろう?」
優馬は早くも了承したことに後悔し始めていた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
58 / 123