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小休止②
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菊池の家庭訪問から2日後、合宿の連絡と準備を終えて優馬は学校にきた。
職員室を覗くと菊池の姿はまだなかったため、自身の特別自習室で待つことにした。
…七海はどうしてるかな…
あの出来事のあと、七海の姿をまだ見ていない。あのあと無事に帰れたのだろうか?七海はいつから菊池とあのような関係だったのだろうか?
終業式の日、七海が自分に吐き捨てた台詞を思い出した。
『菊池に本気になるのだけはやめとけよ。あいつはオモチャを見つけては遊び捨ててるサイテー野郎だ』
本気になるわけがない。
あの時はそう確信していたはずなのに。
いつの間に菊池に期待するようになってしまったのだろう。
『おまえもそのうち捨てられんだよ!』
捨てられたくない。
そう思うようになってしまったのはいつからだろう。
「この合宿が終わったら…飽きて捨てられるのかなー…」
座っている椅子をきぃきぃと動かしながら、ボーッと呟いた。
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