アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
亀裂.12
-
それは、まるでスローモーションのような光景だった。
「ちがう!どいつもこいつも!!!間違ってる!!!」
そんな甲高い声があがるなかで、
目を見開いたまま、
小さな体が、
ふわり、
嘘みたいに軽く、
「ぁ、」
浮き上がる。
「鈴原!!!!!!!」
また、こぼ、れる。
俺のせいで。
それだけは、
嫌だ。
ーーーーーーーガンッ
響いたそんな鈍い音は、それでも現実の重さよりもずっと軽く聞こえた気がした。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
73 / 125