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ただいま。2
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冬生side
ふっと目覚めると、抱きしめられていて
薄手の毛布もかけられていた。
くるっと向きを変えると
眠っている黒の顔が見えて安心する。
『黒…、ぼくを…殺してよ…』
そう言って黒の胸に寄りかかり
ゆっくりと目を閉じる。
目の前は真っ暗になりまるで
"あの頃" に戻ったようだ
痛い……
苦しいよ……
やめて…×××××……、
暗闇が怖く目を開ける…
黒はまだ眠っているようだ。
それも無理はない話で、眠っていないのだから
身体に疲れが溜まるのは当たり前だ。
……愛して…、もっと…
黒の腕からスルリと抜け出して
キッチンに行き包丁を取り出すと
右腕の内側を肘から手首まで深く切り裂いた。
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