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「それでは第10回紅夜学園祭をはじめます!生徒の方々も外部からお越しの方々も全力で楽しんでいってくださ〜い!!」
開会の合図とともに色とりどりの風船が空へ放たれた。
今日は隣にある高等部との出入りが自由で、生徒と外部関係者は全員にリストバンドが配られており、色を見るだけで学年や外部関係者と分かる仕組みだ。
僕たち中等部一年生のリストバンドは桃色。
ちなみに出し物に対する会計は現金や金券ではなく、このリストバンドのバーコードを読み取って、学費に上乗せという形らしい。
お坊っちゃま学校ってすごい…。
「広翼、なんか食べる?」
「うん!朝ごはんもちょっと減らしちゃったしお腹すいた!フードエリア行こ!」
れーくんに誘われるまま食事系の出し物が集まるフードエリアへ向かう。
「ちょっと待ったぁ!!!」
「わぁっ!」
歩み始めて数歩、後ろから突然引っ張ってきたのは桜井くんだった。
ギラギラと目を光らせて、なんか怖い……!
「今日は絶対の絶対のぜーーーったいにミスコン優勝してもらうで!!だから今からこれ着て色んな客の気ぃ引いてこい!!!ほら、化粧するからこっち来ぃ!」
「わ、待って!れーくん〜〜」
「王子とは後で充〜〜分っに楽しんだらええ!でも白雪ちゃんにはやることやってもらうで!!」
ずるずると教室の方へと引きずられる。
れーくんも後ろをついてきてくれてるが、問題なのは逸れるとかそんなことじゃない。
「今日一日女装で過ごすなんてやだぁ〜〜!!やだやだやだやだ!!!!」
「世界でいっっちばん可愛い白雪姫にしたるさかい我慢しぃ!!」
「いーーーやーーーだーーーーー!!!!」
周りの注目を浴びながら僕らは一年生の校舎へと入っていった。
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