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「そろそろあがろっか」
「はい…っ」
千早先輩は恋愛においても大先輩だということが分かって、頼りになる反面少し照れくさかった。
隣のシャワー台を使って頭を洗う。
体を洗うとき、千早先輩を包んでいたバスタオルがはらりと床に落ちた。
そして驚愕した。
胸元から鼠径部にかけて、千早先輩の真っ白な肌には紅く色付くたくさんの印が付いていたからだ。
お湯に浸かって火照った体のせいか、綺麗に紅く色付いているその印はとても扇情的で、いけないものを見てしまったという後ろめたさが残る。
「広翼くん?………あ」
先輩は不思議そうな顔で僕を見て、そして自分の体を見下ろして気付いたようだった。
「変なもの見せちゃってごめん…」
「いえっ…」
「合宿前とか修学旅行とか、僕が他の人に取られたらどうしようって不安になるみたいでさ…」
千早先輩は困り顔だったけど、とても優しい表情をしていた。
晴人先輩は千早先輩のことが大好きで堪らなくて、いつ他の人に取られるか不安で、こうやって千早先輩に枷をつける。
そして千早先輩も枷をつけられると分かっていながらも、大好きな恋人に体を委ねているんだ。
男同士という後ろめたさも少なからずあるだろうに、ここまで愛し合える先輩たちが本当に羨ましいと思った。
体を丁寧に洗い終え、僕たちは脱衣所に出た。
千早先輩は真っ白のバスローブを着ていて、火照った体にはあまりにもエッチに見えた。
僕はノースリーブに短パンを履いて鏡の前に立つ。
大丈夫かな?
怒られない?
れーくんの言われたことに反発するなんて、ほとんどなかったから不安で堪らない。
だけど、この格好の時は無意識か分からないけど、れーくんが僕に触れてくれる回数が多い気がする。
「わぁ、広翼くん大胆な格好だね」
「そうですか?」
「部屋に戻るまでに他の部員に捕まらないようにね?なんなら僕が部屋まで送っていってもいいけど…」
「いやいや!大丈夫です!」
千早先輩が心配そうに声をかけてくれたが、自分で決めたことで迷惑はかけられない。
歯を磨いて二人でまた暖簾をくぐった。
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