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合宿2日目。
僕は朝のランニングに行く直前のれーくんに起こされた。
「おはよ。俺たちランニング行ってくるね。広翼もそろそろ起きて、千早先輩に迷惑かけないようにね」
「ぁ…ぅん…、いってらっしゃぃ……」
まだ意識は虚ろなまま、れーくんと足立くんに手を振った。
布団がふかふかで………、って。
もう6時半だ!!!!
れーくんたちを送り出してぼーっとしていると、朝の時間はあっという間で、僕は昨日れーくんが貸してくれたパーカーを羽織って台所へ急いだ。
「おはよう、広翼くん。よく眠れた?」
「おはよう、広ちゃんは朝が苦手なのかしら?」
台所では既におばあちゃんと千早先輩が朝ごはんを作り始めていて、僕を見るなり笑っていた。
僕は挨拶して、寝坊したことを謝って、急いで手を洗って手伝いをした。
こんなんじゃマネージャー務まらないよね…。
もっと朝に強くならなきゃ!!
自分の頬をパンっと叩いてやる気を入れた。
「「終わった〜。飯〜!!!」」
朝ごはんをちょうど作り終えるタイミングで、みんながランニングから帰ってきた。
僕と千早先輩はみんなにお茶を配り、お茶を飲んだ人から配膳を始める。
「広翼、寝坊したの?そんな格好で出てきちゃだめじゃん」
「あ、ごめんなさい…」
お茶を配り終わった僕に、れーくんはそう言った。
パーカーは着てたんだけど、ズボンはそのままだったからだよね、たぶん…。
みんなが配膳してる間にズボンだけささっと着替えた。
ご飯を食べるときに、れーくんは機嫌良さそうだったから、やっぱり怒っていた原因はそれだったんだと思った。
同時にれーくんの独占欲を垣間見れて、自分的には結構嬉しかったりする。
下膳してみんなはすぐ体育館へ練習に行ってしまった。
あとは夜までみっちりマネージャーの仕事があるわけで、僕は今日も千早先輩と炊事に洗濯に部員のフォローにと、立派なマネージャーになるべく全力を尽くした。
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