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時間の余りは図書室で
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ー翌日ー
時計を見ると8時半
完全登校時間は9時
…やべっ
どうしてならなかったんだ、俺のアラーム!と恨みながら
急いで顔を洗って歯を磨いて制服に着替える
『いってきまーす!!!!!!』
「あら?もう行くの?早いわねぇ」
お母さんの声は急いでいた俺に届くはずも無く、
家を出て5分後、学校に着いた
校門を過ぎても走っていた俺は家が近くて良かったと1人で安心しながら教室に着いた
ガラガラ
しーーーーーん
『…は?』
教室には誰も居ない
…………ん?
時計を見た
………んんんんん?
もう1度時計を見た
…んんんんんんんんん!?!?
『はぁぁぁぁぁぁ!?』
思わず声を上げてしまった
今の時間は7時55分。
寝ぼけて7時半を8時半に間違える俺って一体……
あぁ…だから人が居なかったんだな。
っていうか俺…朝飯食べてねぇ………
はぁ…とため息をつきながら、まだ皆が来るまで時間があるということで、教室を出て、第一図書室に向かう
ガラガラ
確認するとやはり誰も居ない
…居るわけないか。
煙草を吸う為に隠していた本棚に行く
ちょうど本棚に着いたと同時にガラガラとドアが開く音がして誰かが入ってきた
ドクドク
ドクドク
…見つかったらヤバい
コツコツ
コツコツ
誰かが歩く音が妙に頭の中でこだまする
すると……
「あった!!!!!!俺のノート!!!」
………は?
唖然としていたらいつの間にかその誰かは図書室から遠ざかっていた
『あ、焦ったーーーー!!!』
ズズッ
本棚を背にずり落ちる
誰だよ筆箱忘れたやつ
寿命絶対縮んだわ
深呼吸して、とりあえず煙草を吸おうと
箱から1本取りだそうとした所で
「何に焦ったんだ??」
アイツの…今1番聞きたくない声がした
低く機嫌の悪い低音ボイス
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