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二人きりの夜②
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「えっと~……それでは、こちらの個室へどうぞ~。貸し切りの個室ですけど、脱衣場は他のお客さまもいらっしゃいますので~……迷惑行為はご遠慮くださいませ~。」
「ちなみにですけど、ここは時間制限付き交代制の個室になってますので~……前のお客さまがいらっしゃいましたら申し訳ありませんけど~……交代の時間ですとお伝えくださいませ~。それでは、ごゆっくり~。」
受付であろうエルフのお姉さんが、やる気があるのかないのか、相変わらず間延びした声で僕と誠に鍵を渡すと、最後にペコリと頭を下げてから脱衣場から出ていく。
『確かに、貸し切り状態の個室とはいえ…………脱衣場には沢山の人がいるな。』
脱衣場へ入ると、先程の受付嬢らしきエルフのお姉さんが言っていた通り、大勢の人やエルフ達がいた。ほとんどは、冒険者や高貴な身分の人が多いらしく、風呂からあがると立派な鎧や高そうな服を着ている人が多い事に気付く。
「……………優太、あまり周りの奴らをジロジロと見るんじゃない。さっさと脱いで、早く入ろう。」
「あ、ごめんなさい…………誠。」
ふと、僕が周りの人達をキョロキョロと見渡していたら、隣で黙々と服を脱いでいた誠が、どことなく低い声で言ってきたため、ショックを受けて落ち込みながらも服を脱いでいく。
「よし、じゃあ……入るぞ。」
「う、うん……………誠、さっきは……ごめ……ん…」
服を脱ぎ終え、僕は少し足早に個室へと向かう誠の後を慌てて追いかける。
誠が個室の扉を開け、僕が先程の事を再び謝ろうとした時―――
―――ドンッ
元々、ドンクサイ僕は中にいた先客であろう男の人とぶつかって、軽く床に尻餅をついてしまったのだ。
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